筋肉注射方法

筋肉注射 部位 方法 手技 手順

筋肉注射 目的

筋肉内に薬液を注射する。
この部位は毛細血管やリンパ液が多く分布しているため、皮下注射より薬物の吸収が早い。
注射後約3分で70%から80%の薬剤が吸収される。

筋肉注射部位
筋肉層が厚く、太い神経や、血管のない部位
①三角筋部:肩峰3横指下のやや前面
12a12.jpg

②臀部上方外側中臀筋部:片側臀部上外1/4の部位
③大腿四頭筋外側広筋部

必要物品
酒精綿Pd4090064.JPG 注射器+23G針Pd409005611111.jpg 薬剤 トレイ

筋肉注射 方法 手順 手技


①針は21Gから23Gを使用
(最近では細い針であるほど神経損傷のリスク血腫形成のリスクが低くなり推奨されている)
(油性の薬液であれば太めの針を使用する)

②皮膚をつまみ穿刺部位を酒精綿にて消毒する

③45度から90度の角度で針を刺しディスポを引き血管に入っていないか、患者さんに手先のしびれがないか確認し神経に当たっていないかを確認する。
※もしピリっとしたしびれを訴えたなら一度抜き反対側にトライする。
※頻回に穿刺する場合は前回と反対側の手を選択する
※恐怖心を感じている場合は眼を閉じてもらうことで軽減できる

③薬液を注入後注射部位をマッサージする。
理由 薬剤を早く吸収させる為・硬結を防ぐため・痛みを和らげるためにマッサージする


臀部上方外側中臀筋部:片側臀部上外1/4の部位 の場合
①患者さんに説明を行う
②うつ伏せになってもらいズボン・下着を下げる
③穿刺部位を消毒をする
④利き手で注射器を鉛筆を持つように持ち反対の手で穿刺部位が張るように引っ張る
※穿刺部位に到達後張っている手を離してもよい
⑤90度の角度で穿刺する
⑥血管や神経に入っていないことを確認する
※患者さんの訴え(足のしびれ)+内筒を引いて血液の逆流がない確認
血管または神経損傷の疑いがあるときは一度抜きやりなおす
⑦薬液を注入する
⑧穿刺部位をもむ(薬剤によってもまないこともあり)
※自分でもむのは困難な部位であるため、看護師にてもむ
理由 薬剤を早く吸収させる為・硬結を防ぐため・痛みを和らげるためにマッサージする

注意点 留意点

・患者さんにどんな薬剤をどこから打ってどんな副作用があるかをしっかりと説明し理解をしてもらう。
・患者さんを間違えていないか
・投与方法(筋肉注射)を間違えていないか確認=筋肉注射可のもので静脈注射可のものが結構あるため
・注射内容により前後バイタルなど必要な薬剤もあるので注意(ペンタジンなど)
・血管に入っていないか(逆血の有無にて確認)
・しびれがないか確認(神経に当たっていないかを確認)
・肩への注射の方が臀部への注射より痛みが強くさらに薬剤により痛みが変わってくる
・注射部位に関して、筋肉注射を2本以上行う時には反対側(右なら左)に行うようにする
吸収させたい時間等により投与経路を選択することもあります。

吸収速度 持続時間の違い
皮内注射 一番ゆっくり吸収。持続時間も長い
皮下注射 ゆっくり吸収させたい薬剤を使用 持続時間も長い
筋肉注射 静脈注射よりゆっくり吸収させたい場合に使用 静脈注射より持続時間が長い
静脈注射 早く吸収させたい場合に使用 持続時間は短くなる

筋肉注射は多くても一回量は5cc程度。

皮下注射・皮内注射・筋肉注射の起こりうる事故

誤薬・注射部位の間違え
・ダブルチェックの徹底
 患者氏名 薬品名 用量 注射の方法 実施日 実施時間の確認 をしっかりと確認する
空気塞栓・神経損傷
・しっかりと注射器の空気を抜く 注射部位の選定をしっかりと行う 神経・血管損傷の有無 の確認 患者さんの反応を観察 
針刺し事故
・リキャップせず廃棄ボトルを使用する
・廃棄ボトルが2/3程度になったら破棄する




臀部の筋肉注射の部位は下記のサイトが本物の臀部を使用しわかりやすく説明してあったので参考に載せていますアドレスバーの「http://」のあとに下記をコピーして貼り付けてください。
aquarius-economist.web.infoseek.co.jp/classroom-15-bui.htm
臀部上方外側中臀筋部:片側臀部上外1/4の部位のくわしい位置が載っています。
・臀裂(でんれつ) ・臀溝(でんこう)・腸骨稜(ちょうこつりょう)
の位置を確認してわかりやすく写真もあるので参考にしてみてください。

3ページに分けて書かれ、筋肉注射についてとてもわかりやすいと思います。

筋肉注射の薬剤を静脈に誤投与、16歳少年が死亡
アドレスバーの「http:/」のあとに下記をコピー
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115412226

通常の病棟でも普段筋肉注射の注射が医師の指示が皮下注射になってしまっていたり、しまっていることもあり看護師のダブルチェックなどにより気がつけることもありますが、
ダブルチェックの方法
ダブルチェックする人も責任をもって確認をすること
①薬剤名 ②薬剤単位(mg・mlなど) ③薬剤投与経路(静脈注射・筋肉注射・皮下注射・IVH青ラインよりなど) ④投与患者 ⑤投与時間 の5項目を 2人で読み上げて確認すること
通常病棟では忙しく、看護師2名では確認するものの
「〇〇さん(患者名)+ペンタジン1A15mg筋肉注射」
など投与時間の確認をしなかったり、片方の看護師は薬品を見ながらなため、投与方法である筋肉注射とかの指示簿を一緒にみず薬があっているかしか見ていなかったりすることもあり注意が必要また1年生の看護師とダブルチェックをすることもあり、使用する薬剤が投与経路や投与方法に問題があった場合経験が浅いために医師などの間違えに気が付けないことや先輩が次々と薬剤名患者氏名をいってしまいついていけていないのに、確認してしまったりすることがあり注意が必要。しっかりとダブルチェック確認を依頼するときなどは基本を守ることが大切です。




筋肉注射 方法 手技 手順について変更や追加などあればぜひ下よりおねがします。細かいことでも結構です。名前はペンネームでお願いします

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  • 最終更新:2012-07-31 11:49:38

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