IVH(CV)管理方法

IVH(CV)輸液管理方法

IVHとは中心静脈栄養のことで経口摂取困難で末梢輸液では必要エネルギーが確保できない場合や化学療法時のラインとして使用する
※消化管が正常であれば通常経管栄養を選択する

IVH挿入に伴う合併症

気胸 血胸 皮下気腫 空気塞栓 動脈穿刺 感染 血栓形成 血糖値の変動 電解質の変動

管理方法

①挿入部位の観察
※出血・疼痛・発赤・腫脹がないか、疼痛がないか

②挿入部のテープ固定や屈曲の有無の観察
※はがれていないか、テンションがかかっていないか、2か所以上テープが止まっているか
※通常1週間に一度はIVH挿入部を消毒する。または大腿静脈など尿で汚染された場合にはその都度消毒を行う。

③IVHフィルターやルート内に沈殿物や変色がないかをチェック
※フィルターの目的
感染予防・異物(アンプル片)や薬液配合による沈殿物・バイアルのゴムなどの刺針時の破片を除去する目的
ただし最近では感染予防ではなくむしろ感染の機会を増やしてしまっていると言われている

④薬剤投与時IVHフィルターを通してよい薬剤か、通さない方がよい薬剤かをチェック
※血液製剤や脂肪製剤はフィルターを通過しないため途中で滴下が落ちなくなってしまう
※他にも吸着により通過はするが、数%から数十%効果が落ちてしまう薬剤もある

⑤ライン交換、1週間に一度程度行う
※曜日を決めて行っていることが多い、高カロリーなため感染危険が多く必ず交換できるよう交換した日をラインに記載することもあり

⑥ダブルやトリプルなどのラインの場合には前の勤務から申し送られた薬剤が指示通りのラインから指示通りの流量で落ちているかを確認
※ダブルやトリプルの場合通常ラインにわかりやすく白いテープや青いテープ・緑のテープを貼ってお

⑦IVH挿入時 高濃度で高浸透圧なため血糖チェックを行う

⑧inout水分出納の観察

⑨電解質のデーターチェック

⑩ラインが外れそうなところはないかしっかりと接続部ごとの閉まりを確認、三活の向きを確認
※閉塞にならないよう、訪室時慎重にラインが落ちているか、接続部が外れていないか、三活がクランプの方向になっていないかチェックする。

IVHフィルターを通過しない薬剤
ファンギゾン リプル ノイアート アルブミン製剤 グロブリン製剤 イントラリポス ロピオン
通さないほうがよい薬剤
ニドラン マスキュラックス ノイトロジン オンコビン ジゴシン ロイコプロール イダマイシン ヒベルナ アクチバシン ベナンバックス ヒルトニン トラジロール ペルジピン プログラフ ウロミテキサン ミリスロール セファランチン フェジン プロスタンディン ミルリーラ グラン


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  • 最終更新:2012-07-31 11:54:32

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