CCr蓄尿

CCr蓄尿

目的

腎臓の糸球体機能を正確に知るため(腎機能の評価)
※腎機能は採血(クレアチニン検査)だけでは腎機能の働きが正常の50%以下程度まで濾過能力が低下しないと数値として確認できない。CCr検査では初期の軽い腎機能障害まで把握できる。

手技 手順 方法

①はじめに患者さんに尿を出してもらい畜尿せずに捨ててもらう
(24時間尿をためてもらい便の時もためるように指導する)
②その時間から24時間畜尿をしてもらう。
③24時間後の最後に尿をためてもらい、よく尿を混ぜてから尿を採尿(5ccから10cc)し1日の全尿量を記載し、提出をする

注意点 留意点

※採血はCCr蓄尿中朝の空腹時に採血を行ない、血清クレアチニン値も測定
※各勤務で蓄尿器の設定が出来ているかを確認する(機械にてためている場合)
※取りこぼしがないか患者さんに確認する(排便時もためれていたかなど)

2時間法倦怠採取方法 手順 手技

①利尿剤の使用をしていないかを確認
②患者さんへ方法の説明
③必要物品の準備
必要物品
採尿コップ 採血管 ホルダー アルコール綿球 駆血帯 水500ml タイマー 針廃棄ボックス
④前日21時より禁飲食
⑤開始直前に尿を出せるだけ出してもらう
⑥飲水500mlをしてもらう。このあとよりトイレ以外安静にしてもらう
⑦飲水後60分で再度尿を出し切ってもらう(この尿をすべて捨てる)
⑧開始後90分で採血(3ml=クレアチニン測定用)
⑨開始後120分で採尿(全量採尿)
※良くかきまぜそのうちの尿の5ccを検査室へ提出
※提出する際身長と体重と尿量を記載する
⑩その後食事摂取してよいことを説明する
※トイレ時は高齢者など時間もかかることが予想されるため、看護師付添にて採尿をすることもある。
※タイマーを使用し正確に行う

クレアチニン・クリアランス値確認

(尿中のクレアチニン濃度×1分間の尿量)/血清クレアチニン濃度
基準値
女性より男性のほうがやや高め
男性…90~120ml/分
女性…80~110ml/分
CCr検査値の範囲
範囲 検査数値(ml) 老齢検査数値(ml)
基準値の範囲 90~110 80~110
軽度の腎機能障害 60~89 55~79
中度の腎機能障害 30~59 30~54
高度の腎機能障害 30以下 30以下
※増加する場合 ネフローゼ症候群、糖尿病などがある

高値…糖尿病、末端肥大症など
低値…腎硬化症、糖尿病性腎症、糸球体腎炎、膠原病などによる腎障害、心不全など

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  • 最終更新:2014-04-02 13:34:17

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