MMT(徒手筋力テスト)
MMT(manual muscle testing)徒手筋力テスト
MMT 実際の看護の現場での手順について
看護師には徒手筋力テストの勉強会が少なく、個人によってかなり主観による差が出てしまうため左右上肢・下肢を分けて、どの程度持ち上げられるかどうかを調べる程度で行っているところ(病院)が多い(アンケートの結果)
アンケート内容
看護の場でのMMT(徒手筋力テスト)に関する質問(看護師さんへ)投票後に現在までの結果が見れます
①上肢と下肢とだけ分けてMMTを測定するのみ
②股関節屈曲・股関節伸展・股関節外転・股関節内転などしっかりと部位ごとに決められた姿勢と肢位で測定を行っている(MMTページ早見表参照)→現在は早見表へのリンクは削除してしまいました。上記の頭部・頸部・上肢・体幹・下肢へのリンク参照
③その他
にてアンケートを行い①が大多数の意見となったため。
目的
麻痺・廃用性筋委縮などの筋評価に使われる
診断補助 | 神経損傷部位の決定に役立てる 治療方法の決定に役立てる |
治療効果を調べる | 毎日調べることで麻痺の改善の有無 悪化の有無を確認することが出来る |
治療として | 毎日調べることで筋力増強として役立つ |
運動機能評価 | 関節・筋・神経などの現在の運動機能を評価することに役立つ |
MMT方法 手順 手技 観察
5 | Normal(N) | 検査者が被検者の肢位持続力にほとんど抵抗できない |
4 | Good(G) | 段階5の抵抗に対して、被検者が抗しきれない |
3 | Fair(F) | 重力の抵抗だけに対して、運動範囲内を完全に動かせる→客観的基準 |
2 | Poor(P) | 重力を取り去れば、運動範囲内を完全に動かせる |
1 | Trace(T) | テスト筋の収縮が目で見て取れるか、または触知できる |
0 | Zero(活動なし) | 視察・触知によっても、筋の収縮が確認できない |
*プラスやマイナス付きについて
MMTでは3+・2+・2ーのみで、その他の段階では避ける。
測定時下記参照
5(5/5) | 強い抵抗を加えても、完全に運動できる 上肢・下肢は挙上可能 |
4(4/5) | 重力以上の抵抗を加えても肘関節あるいは膝関節の運動を起こすことができる。 上肢は挙上できるが弱い 下肢は膝立て可能で寝たまま下腿を挙上できる |
3(3/5) | 重力に対して肘関節あるいは膝関節の運動を起せる。 上肢はようやく挙上可能、保持は困難 下肢は膝立て可能、寝たまま下腿の挙上は困難 |
2(2/5) | 重力を除外すれば、可動域で運動できる。 上肢・下肢は挙上できない(ベッド上で水平運動のみ) |
1(1/5) | 筋収縮は見られるが、肘関節あるいは膝関節の動きが見られない。 上下肢は筋収縮のみ(筋に手をあてて収縮を見る |
0(0/5) | 筋収縮も見られない。 (完全麻痺) |
通常日常動作にはMMT3以上の筋力が必要となる
MMTの問題点 注意点 留意点
実施者の主観によって筋力を判定するということが最大の特徴で、問題点でもあり、主観により変わってしまうことがある
変更や追加などあればぜひ下よりおねがします。細かいことでも結構です。こうだったかもでも結構です。名前はペンネームでお願いします。150文字で入らなそうな場合は右下のメール欄からお願いします。またサイトを見ていただいている方で答えられるものがあれば答えていただけたら嬉しいです。みんなで解決していけたらいいと思っています。
- 最終更新:2012-07-31 14:02:12