静脈ライン確保

末梢ライン 静脈ライン 静脈ルート 確保

目的

必要な薬剤を静脈内投与することが可能にするため

必要物品 準備物品

スーパーキャス(24G~18G)・ジェルコ針・サーフロ針 酒精綿 駆血帯 点滴ライン サージット シルキーテックス 点滴台

手順 手技 方法(医師介助)

①医師に駆血帯をわたす
※医師が血管を選択する
②血管が決まったら酒精綿を医師に渡す
③スーパーキャス(医師が選んだ00G)を医師に渡す
④医師にてライン確保後、点滴ラインをつなぎ滴下を行う
⑤点滴挿入部腫脹がなければサージット+シルキーテックスにて固定する

手順 手技 方法(看護師一人にて)

事前に準備
①点滴にラインをつなぎ点滴台にぶら下げる
②シルキーテックス(テープ)+サージットを準備
(サージットはテープを貼れる様に裏面の紙をはがしておく)
①患者さんに必要性を説明
※医師が説明するのが望ましい
②駆血帯にて駆血し親指を中に入れてもらい何度か開いたり閉じたりしてもらい血管を怒張させる
穿刺する血管を選択
※採血との違いは持続的に輸液を落とすため手を動かしても血管の壁に当たらないようなところを選択する必要がある
※駆血帯を縛った後ラインを確保する場所を選択するが血管がまっすぐ伸びているところを選択する必要がある。
※24G針のほうがまっすぐ伸びている血管が少なくても穿刺しやすい(針自体の長さが短いため)
※患者さんの利き手でないほうの手で穿刺を行う
※血管に入っていない状態での内針の抜き差しはしない(外筒を針が突き破るおそれがあるため)

血管が出ない場合の対処として

③酒精綿にて穿刺部位の消毒を行う
(アルコール過敏症・アレルギーを患者さんに確認しアレルギーがあるようであれば他の消毒薬を選択する。)
④静脈留置針を15度から20度の角度で挿入
⑤血液の逆流が確認できたらさらに2mm程度そのまま針を進める
※留置針は金属の針の部分とプラスチックの針からなりはじめの逆血は金属の針が刺さったときに起こるがその後2mm進めることでプラスチックの針を血管に入れることができるため
⑥逆血確認後内筒(プラスチック針)をゆっくり進めてプラスチックの針が先端まで入ったのを確認
⑦駆血帯をはずし患者さんに手の力をゆるめてもらう
⑧刺部位の先のほうを手で押さえながら金属針を抜く
穿刺部位の先端を押さえる理由
そのまま金属針を抜いてしまうと逆血してしまうため、穿刺針の先があると思われるところを押さえる必要があるただしスーパーキャスには逆流防止弁があり抑えなくてもよい)
⑦あらかじめ用意しておいたラインとプラスチック針を接続し輸液が落ちるかを確認
⑤点滴挿入部腫脹がなければサージット+シルキーテックスにて固定する
*注意点 [#p4845507]
2分以上駆血帯をまかない
(うっ血により血液組成に変化がでる危険があるため)
※駆血帯を強く締めすぎない。
※駆血帯をしめたときに橈骨動脈が触れる程度が望ましい 理由は動脈から静脈に血が流れるため、動脈血が入らないくらい縛ってしまうと、採血する静脈も血の量が減ってしまうため。
※アルコール過敏症・アレルギーを患者さんに確認しアレルギーがあるようであれば他の消毒薬を選択する。)
※親指を中にして握ることにより前腕部の筋肉が収縮し血管が怒張し採血しやすくなるため
※穿刺針を刺し逆血後2mm進める。(プラスチックの針まで血管に入れるため)
※刺部位の先のほうを手で押さえながら金属針を抜く(逆流防止弁がないタイプの留置針では金属針を抜いた後血が逆流してきてしまうため)

合併症

血腫、皮下出血、疼痛、神経損傷のリスク
      • -------------------------------------------------------------------



  • 最終更新:2012-10-24 18:11:48

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード