血液透析 シャント管理

血液透析 シャント管理

シャントとは

動脈と静脈をつなぎ合わせ透析時に皮膚から穿刺しやすくする方法をシャントといいます
通常血液透析を行うときに動脈から血を抜き透析の機械を通し浸透圧を利用し透析を行う。
そのための方法として一時的に透析を導入する場合はブラッドアクセスカテーテル(ショルドンカテーテル)を入れる方法があるが長期に透析を行う患者さんにはシャント造設手術を行う

シャントの観察項目 観察ポイント 観察事項 看護のポイント

①シャント音を確認する
聴診器を当てたときにザーザー ゴーゴーという音がしっかりと聞こえるかを確認
(音が小さくなったりした場合には医師へ報告=シャントの狭窄が考えられるため)
②シャントのスリルを確認する
シャント部に手を当てると特有の振動がありそれの強弱を確認する
(スリルが弱い場合は狭窄を考え医師へ報告)
②シャント部位の圧迫を避ける
・血圧測定などはシャント側でしないようにする
・衣類などによる圧迫がないかや移動時など重たいものなど腕で持たないように注意を促す
③感染予防に努める
・採血等はシャント側では行わないようにしてシャント側は傷つかないように注意する
・前回の透析時の穿刺部の観察。
(発赤・腫脹・疼痛の有無)
④透析日は透析日はシャントの感染を防ぐため入浴しない様に促す。

透析前の確認

・バイタルサイン(特に血圧、血圧が100未満の場合は透析室へ連絡し返答を待つ)
・透析前内服薬の確認
血圧が下がる患者さんなどにリズミックを飲ませてから透析を行うことなどがあるため
・透析前のペンレスの使用の有無の確認
・その他透析患者さんの申し送りの確認
(コップを持参や点滴などの時間指示があるものや食事など)
・透析前体重の確認

透析後の確認

・透析時のバイタルサインの変動や徐水量・透析時間の確認
(何か使用した薬等があればそれも確認)
・患者さんの訴えや全身状態の観察
・シャント部位の観察
(シャント音 スリル や出血の有無 +圧迫解除後は疼痛 発赤 腫脹の有無)
・持参薬や持参物の回収(点滴やコップなど)
・病室の環境整備
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  • 最終更新:2012-07-31 13:59:24

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