血液培養検査
血液培養検査(血培)
目的
・感染を起こす微生物(細菌あるいは真菌)
が患者の血流中に侵入していないかどうかを調べるため
・静脈と動脈からの採血があるが最近ではほとんど静脈から行われている。
※動脈からの採血と静脈からの採血での差がないことが
最近分かってきたからとのこと
必要物品 準備物品
駆血帯 イソジンorアルコール(主治医指示による) 採血用注射器20cc針つき(または10cc注射器) 検体容器(嫌気:オレンジ 好気:青)+アルコール綿 滅菌手袋 22G針 針廃棄ボックス 防水シーツ 固定用テープ(通常の採血後のテープ)
静脈からの採血手順 手技 方法
①患者へ必要性の説明(医師より)
(前腕より行う)
②採血部位のしたに防水シートを敷く
③医師に消毒キット+イソジンを渡し医師にて消毒
④医師にて駆血帯をしめる
⑤医師に滅菌手袋を渡し医師が着用
⑥20cc注射器針つき(10cc針つき)
を清潔操作にて医師へ渡す。
⑦医師採血中に嫌気・好気ボトルのキャップを
外し刺入面を消毒をしておく
⑧医師が採血後、採血した注射器を受け取り、
針を交換し(現在は針刺し危険のため交換しないこともある)
オレンジ(嫌気)青(好気)の順で検体容器に入れる
※最低5ccずつ 通常8ccずつ入れる
⑨針刺しに注意しながら後片付けをする
動脈より血液培養検査
必要物品
イソジン(アルコール綿)(イソジンなど主治医指示による) 採血用注射器20cc針つき(または10cc注射器) 検体容器(嫌気:オレンジ 好気:青)+アルコール綿 滅菌手袋 22G針 針廃棄ボックス 防水シーツ 固定用テープ ジョンソンテープorシルキーテックス
①患者へ必要性の説明(医師より)
(通常鼠蹊部より行う)
②採血部位の下に防水シートを敷く
③医師に消毒キット+イソジンを渡し医師にて消毒
⑤医師に滅菌手袋を渡し医師が着用
⑥20cc注射器針つき(10cc針つき)
を清潔操作にて医師へ渡す。
⑦医師採血中に嫌気・好気ボトルのキャップを
外し刺入面を消毒をしておく
※この時に滅菌ガーゼを俵にし医師へ渡せるよう準備しておく
⑧医師が採血後、医師に滅菌ガーゼを俵にし渡し、採血した注射器を受け取り、
針を交換し(現在は針刺し危険のため交換しないこともある)
オレンジ(嫌気)青(好気)の順で検体容器に入れる
※最低5ccずつ 通常8ccずつ入れる
⑨針刺しに注意しながら後片付けをする
⑩医師が穿刺部を圧迫後シルキーテックスorジョンソンテープにて圧迫固定を行う。
血液培養検査は別の採血部位からの2セットが原則
・採血部位について
同一部位を避けて2回採血を行う
※左手と右手など
理由
1)起炎菌の検出率が向上
1セットのみの血液培養検査では80%の菌血症しかわからない。逆に言えば20%の敗血症の原因菌を見逃す可能性がある。2セットを行うことで88%へ、3セットで99%まで上昇する
2) コンタミネーションと起炎菌の判断がある程度容易となる。
血液培養検査で検出された菌が菌血症の原因菌かどうか調べるにあたり、採血の手技による意図しない混入(コンタミネーション)によって出てしまった菌なのか菌血症の原因な菌なのかが1セットの血液培養検査では判断ができない。2セット血液培養検査を施行し両方から菌が出ればコンタミネーションである確立は3.3%程度まで下がる
変更や追加などあればぜひ下よりおねがします。細かいことでも結構です。こうだったかもでも結構です。名前はペンネームでお願いします。150文字で入らなそうな場合は右下のメール欄からお願いします。またサイトを見ていただいている方で答えられるものがあれば答えていただけたら嬉しいです。みんなで解決していけたらいいと思っています。
- 最終更新:2013-05-23 08:20:36