腹水穿刺方法

腹水穿刺・腹腔穿刺(腹腔ドレナージ)方法 手順 手技 介助

腹腔穿刺 目的

治療の診断のため
(出血の有無や性状の確認や病理診断・細菌検査)
薬剤投与(抗がん剤)のため
腹満苦の軽減のため

適応

漏出性腹水(非炎症性)

うっ血性心不全
肝硬変
腎炎
低アルブミン血症
ネフローゼ症候群

滲出性腹水(炎症性)

癌性腹膜炎
結核性腹膜炎
膵炎
自己免疫疾患
細菌性腹膜炎
腹腔ドレーン 必要物品 準備物品
消毒キット+イソジン+ゴミ袋+ビニールシーツ+エコー機械
(始めに消毒用)

滅菌手袋+(滅菌ガウン+マスク+帽子=必要に応じて)
(医師感染予防用)

穴あきオイフ+穴なしオイフ(穴なしは使わないことあり)
(患者さんを覆うため)

10ccディスポしリンジ2つ(ひとつ予備)+キシロカイン1%ポリアンプ+23G針
(局所麻酔用)

サーフロ針18G 20G
(18Gと20G用意しておき医師に使う方を確認。22以下は詰まることがあるため使用しない) 

滅菌ガーゼ数セット

緑20cc注射器2つ(1つ予備)

検体用スピッツor嫌気ポーターⅡ
(検体採取することがあるため)

抜き差しで排液を行う場合
点滴ライン+ハルンパック+固定用テープ(キープポア)

今後も持続排液の場合
CVセット(受針器+鑷子+鋭剪)+アスピレーションキット+角4針+2-0シルク糸
+固定用テープ(シルキーテックス)

ハイポアルコール
とりあえず上記をすべて用意しておく。

腹腔穿刺 手順 方法 手技

事前に患者さんに説明すべき点

・針をさすときに一時呼吸を止めること
・針を刺す際に押される感じがするが動かないようにしてもらうこと
持続排液しないとき

セミファーラ位または臥位にてビニールシーツをしく

医師に消毒キットを渡し医師が穿刺部の消毒を行う
消毒前に医師が腹部にエコーをあて穿刺部位を確認しマーキングする。

医師に滅菌手袋を渡し医師が着用する

医師にキシロカイン1%ポリアンプと10ccディスポを不潔にならないように渡す
または直接サーフロをわたし注射器+ガーゼをわたす。

⑤医師が検体をとったら医師がガーゼで穿刺部を抑えているときに検体容器に腹水を入れる。

テープで圧迫気味に固定して終わり

他に抜き差しで腹水を1000cc程度抜く場合
医師がサーフロにて穿刺後、
点滴ラインのサーフロに接続できる部分をつなげ(普段の点滴をつなげる逆のつなぎ方)
滴下とうのところをハサミで切り、排液パック(ハルンパックなど)
につなげてクレンメで腹水の排液を調整する。
P3110046.JPGP3110048.JPG
あらかじめラインとハルンパックをつなぎ準備しておく
注意点 留意点として サーフロで抜いているため、テープ固定程度しか出来ず、
腹水を抜く1時間または2時間程度は完全に安静にしてもらう必要がある
(アスピレーションキットも排液時は安静が必要であるが、
(体動により多量に流出の危険があるため)クレンメを閉じればトイレ等問題ない)

サーフロ使用時のテープの固定方法
P3110041.JPG
ガーゼをひも状に伸ばす
P3110042.JPG
穿刺部が90度(垂直)のため伸ばしたガーゼを巻いていく
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穿刺部をおさえながらガーゼを引っ張る
P3110044.JPG
しっかりとシルキーテックスなどで固定する。

腹水ドレナージ終了後医師にてサーフロ針を抜去し圧迫ガーゼにて固定する。

持続排液時

(事前に持続排液と分かっているときは点滴ラインを切り、
NGの排液ビニール(ハルンパック6)または胆汁パックにつなげ準備しておく

セミファーラ位または臥位にてビニールシーツをしく

医師にて消毒を行う

医師が滅菌手袋をする

台車にCVセット(ナートのために必要)を出す

アスピレーションキットをCVセットの上にだす。

続いてシキロカイン1%ポリアンプ+10ccディスポシリンジ
+ガーゼ+角4針+2-0シル+20ccディスポシリンジを出す。

医師が局所麻酔をかけアスピレーションキットを入れ終わったら
用意しておいた点滴ラインをアスピレーションキットにつなぎ、排液を確認。
または胆汁パックなどにつなぎその後アスピレーションキットをDrがナートをかける

テープにて固定する

イソジンをハイポアルコールなどできれいにして指示通り排液を行う。

腹腔穿刺 注意点 留意点

体位変換によりどっと腹水出る事あり。ショックの危険あり
(循環不全予防のため排液量は1,000ml/hを超えないようにする。)
※腹水持続排液時は安静にするように説明。
※慢性肝臓疾患の場合肝性昏睡を誘発することがある
※感染 出血
※電解質の失調

腹腔穿刺 持続排液患者 看護ケア 管理 観察項目 観察事項

排液の性状・量の観察(合併症の観察のため)+クレンメで量の調整
前の勤務からどっと増えていないか
排液の時間指示通り排液出来ているか、*指示された量を超えていないか
*1日1000ccなど
体動によりどっと量が出る事あり注意
バイタルサインは1時間で1000cc抜くようであれば15分おきに測定
・5時間程度かけて1000cc抜くようであれば、1時間毎に血圧測定程度で行う。

血圧変動の有無 持続排液中は適時血圧を測定する
血圧80以下であれば、一度クランプをして意識、バイタルを確認し医師に指示を確認する

穿刺部の観察 発赤の有無 腫脹の有無 疼痛の有無

ドレーンの屈曲や閉塞がないかぬけがないか
(刺入部マジック等でマーキングしておく) テープ固定の観察

合併症の症状の観察 腹部症状 腹痛 バイタルサイン
腸管損傷や腹壁動脈損傷など
1週間に一度消毒を行い穿刺部をサージットで保護
または毎日消毒しガーゼ保護

腹腔穿刺の性状
膿性・無臭 上部消化管穿孔 非穿孔性虫垂炎 腸間膜リンパ節炎
膿性・便臭 下部消化管穿孔・外傷性破裂,穿孔性虫垂炎
胆汁様 十二指腸潰瘍穿孔 胆嚢穿孔 外傷性十二指腸破裂
血性 急性膵炎 腸間膜血栓症 絞扼性イレウス 後腹膜出血 癌性腹膜炎
血液 肝癌破裂 子宮外妊娠 卵巣出血 腹部大動脈瘤破裂 脾破裂 外傷性肝破裂 腸間膜破裂 血管損傷
チョコレート色 淡緑色卵巣嚢腫破裂
淡黄色 肝硬変 癌性腹膜炎による腹水 単純性イレウス

変更や追加などあればぜひ下よりおねがします。細かいことでも結構です。こうだったかもでも結構です。名前はペンネームでお願いします。150文字で入らなそうな場合は右下のメール欄からお願いします。またサイトを見ていただいている方で答えられるものがあれば答えていただけたら嬉しいです。みんなで解決していけたらいいと思っています。

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腹水採取

目的

確定診断などを行うため
腹水採取時の検査
比重 
リバルタ反応(タンパク体の含量をみる検査)タンパク量 
LDH
腫瘍マーカー 
細菌検査

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  • 最終更新:2012-08-02 03:35:56

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