脳槽・脳室ドレーン管理
脳槽、脳室ドレーン管理方法
脳室ドレーン
留置部位:脳室
目的
・脳腫瘍などによる急性水頭症に対して行い脳圧をコントロールする目的
脳槽ドレナージ
留置部位:脳槽
脳槽・脳室ドレナージ 部位 図 画像
目的
・クモ膜下出血の術後に血性の髄液を外にだす目的。
・頭蓋内圧をコントロールする目的
ドレーン管理について
各勤務ごとまたは訪室ごとに確認部位・観察ポイント 観察事項
①設定圧はただしいか
・ドレーン先端は第三脳室付近にあり、横から見ると外耳孔の位置に値するため外耳孔と圧設定の位置があっ ているかを確認する。(赤外線レーザー(ペン)など使用)
※通常頭蓋内圧は、5から20cm
・医師の指示により排液量に応じ設定圧を随時変更することが多いため、各勤務、患者移動後または設定圧変 更時は注意して行う(指示により2時間おきに〇〇cc以上・〇〇以下で5cm上げる。下げる。など、とくに 小児は細かくはかるため)
(脳圧コントロール時一日の排液が200~300mlになるようにコントロールをしていく)
・前の勤務の人からの申し送り通りの指示通りかどうか
ラインのはクランプされていないか
・体位交換・清拭・移動時などは必ずクランプをしてから移動なりを行うが戻ってきたときに開放し忘れない ようにする
※クランプの順番について
患者に近い所から順にクランプ。クランプを開放時は患者から遠い所から開放する
理由 エアフィルターが閉じた状態になってしまってサイフォンの原理によりドレナージのパックのある位 置が設定圧になってしまうため、かなりの圧で引くことになってしまう。
※クランプ順番時に限らず、エアフィルターが濡れてしまっても同様の現象になってしまうためフィルターが濡れていないかも観察していく。
※エアフィルターは大気中の雑菌がドレーンの中に入らないようにしているバクテリアフィルターとしての効果があり、移送時等汚染しないよう注意を行い汚染時には新しいパックへ変更する(ペンネーム=中の人様より、情報ありがとうございました。&color(#FF00FF)
閉塞の有無の確認
・排液ラインに拍動があるかどうかにて確認する。脳室ドレーンは拍動わかりやすいが脳槽ドレーンは拍動が 弱いためわかりずらいことがあるが、ドレーンパックを一時的に下げて流出があるかどうかや現在までの流 出状況もみて閉塞が疑われるときには医師にコールする
※閉塞時等ドレーンはミルキングは行わない。(脳へのダメージの危険あり)
ラインの漏れがないか
とくにドレーン挿入部に浸出がないかどうかを観察する。
※ラインが屈曲または閉塞しているときにおこりやすく、医師にコールする
ドレーンの混濁の有無(感染兆候)
通常無色透明であるが感染により黄褐色になることがある
固定テープのはがれ
しっかりと固定されているかどうかチェック
エアフィルターの観察
※ラインのクランプはされていないかを参照
ドレーン挿入部の観察
挿入部から髄液の漏れがないかをチェックしていく。漏れがある時はラインが閉塞している時がおおく、入れ替えが必要になる。
患者さんの観察
の意識状態(JCSなど)または頭痛・嘔気・安静への理解度・バイタルなど
※しっかりと説明を行い安静を守っていただく
※ベッドのアップ・ダウンは必ず看護師が行うと説明
※必要時抑制の許可をとり抑制を行う
変更や追加などあればぜひ下よりおねがします。細かいことでも結構です。こうだったかもでも結構です。名前はペンネームでお願いします。150文字で入らなそうな場合は右下のメール欄からお願いします。またサイトを見ていただいている方で答えられるものがあれば答えていただけたら嬉しいです。みんなで解決していけたらいいと思っています。
- 最終更新:2013-02-07 23:31:23