永久気管孔退院指導

永久気管孔退院指導方法 手技手順

永久気管孔とは

通常呼吸するとき空気は口→咽頭→喉頭を通り気道を通り肺へ運ばれる
また食事の際は口→咽頭→食道を通り胃へと運ばれる
喉頭の働きとして食べ物と空気を分ける働きがあり、手術等で喉頭を切除することによりその働きができなくなってしまうため、空気と食べ物を分けれるように永久気管孔という形で首の手前のところに穴をあけてそこから気道へつなげた状態を永久気管孔といいます。食物については今迄通り口→咽頭→食道を通り胃へと運ばれます。

<図を張る予定>
永久気管孔 と 正常の図

事前準備
家族構成を聴取
本人が一人になってしまう時間(本人の散歩や家族の外出)ができるのかや親族が近くにいるのかなど確認
本人の年齢や理解度や動作を確認
・本人に指導をするか家族にも指導をするかや自宅に帰った後にフォローできる人がいるかなどの確認

身体的変化

・声によるコミュニケーションができない
※人工喉頭を使用することである程度行える
・気管粘膜に直接刺激され咳が出やすくなる
・熱いものを口でさますことができない
・鼻がすすれない
・臭いがわかりにくい
・汁物をすすれない
・乾燥した空気や粉塵などが直接気道へ入ってしまう
・入浴時肩までつかれない
・怒責ができず便秘になりやすい

指導内容 方法 手技 手順

①永久気管孔の入院時の流れを手術前(前日)に説明

術前から術後への流れを術前に説明
前日 シャワー浴または入浴を行いしっかりと体をきれいにする
当日 術後 モニター 点滴 酸素(気管孔にカニューレ挿入)NGチューブ J-VACドレーンが3本程度挿入 尿道カテーテル が挿入される
翌日より 
NGチューブから経管栄養が開始 
手術後しばらくは清拭 
気管孔は慣れるまでかなり痰が絡むことを説明しサクションを適時行うことを説明
口腔ケアの必要性の説明
術後4日程度
体についているドレーン類が抜ける。首下シャワー可能
術後7日程度
傷のホチキスが外れシャワー浴が可能となる
退院指導を開始
術後10日程度
VFを行いNGチューブを抜き食事摂取開始

状態によって多少前後することや合併症により入院が長期化することがあることを説明

術後7日程度すぎ抜コウ後より退院指導を本格的に開始

退院指導項目

・首の下に穴が開いたままになる ・空気が直接肺に入る
※見た目の問題やエプロンガーゼを使用すること(保湿目的)の説明 エプロンガーゼはひもにガーゼタオルなど使用し作成することができることを説明
※痰などが付着するため適時鏡等で観察するようにしてもらい皮膚に発赤などがないかを観察
※痰が直接気管孔周囲に付着するため適時患者さん本人にティッシュ等で拭ってもらうよう説明
・声が出せなくなる
※代用手段の説明 筆談 人工喉頭(術後頸部がむくんでいるとうまく声が出ない) 食道発生(なかなか難しい) など 
・気管孔から水が入ると直接肺に入ってしまう
※シャワー浴時や入浴時の注意点を説明(下に記載)
・口や鼻から呼吸できない
※熱いものを口で冷ますことができないことを説明し調理後温度を調節してもらう
※鼻をかむことができないことを説明
・息を止めて力を入れることができない
※排便時などいきむことができなくなるため、適時排便コントロールをするように説明(水分を多くとることや適度な運動)


・シャワー浴について
 気管孔に水が入らないように首にタオルを巻くまたは、しっかりと下を向けてシャワーを当てるように指導する。
(看護師が付き添い、シャワー浴をしてもらい指導を行っていく)
②電動式人工喉頭(アンプリコード)についての説明
・身体障害者3級により市町村によっては人工喉頭を無償で貸し出してくれるところがあり、確認を家族にしてもらう
・アンプリコードの説明・指導
※看護師が実際に使用してみせて、どのように声が出るのか、調節するのかを指導していく
・金額の説明5万から8万程度
+筆談・食道発声についての説明
③障害者申請についての説明
・ 喉頭全摘出=身体障害3級を受けられる
・自動車取得税の減免・航空運賃割引・JR運賃割引・ 高速道路通行料割引・都営交通無料優待・バス運賃割引など、詳しくは市町村で聞いてもらうように指導する
④一人暮らしまたは家族が1日中以内場合の指導
・普段から痰つまりなどの緊急時の連絡体制を確認しておく(指導しておく)
(メールを使用し緊急時、家族から救急車を呼んでもらうなど)



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  • 最終更新:2012-09-26 23:17:22

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