気管切開介助方法

気管切開介助方法

目的

経鼻・経口挿管後長期(2週間以上)にわたり、人工呼吸器管理を必要とする時の気道確保
咽頭腫瘍など気道の閉塞があり、閉塞予防のために行うことがあり気道確保のため

必要物品 準備物品
10cc注射器2個 滅菌手袋 穴あき(オイフ) 中四(オイフ) 1%キシロカインポリアンプ 23G針 気管切開チューブ(ボーカレートなど)Yガーゼ キシロカインゼリー 吸引セット 気管切開セット(メス ペアン コッヘル モスキート 剪刀 (直鋭) 開創こう 持針器など) マスク キャップ 滅菌ガウン ダイレーター鉗子 消毒キット イソジン 汚染ゴミ袋 防水シーツ 1-0絹糸 角4針( 電メス本体 電気メス 対極版 無影灯 挿管できるセット(緊急時用) 鎮静剤

手技手順方法

事前準備
麻酔下または鎮静下にて必要時抑制をして行う

防水シーツを下に敷き

仰臥位にて肩枕をいれ前頸部を進展させる。+四肢は抑制を行う

病衣を肩より下程度まで脱がす。無影灯をセット

対極板を大腿部に針、電メスの準備をする

手順

医師へ消毒キット+消毒液を渡す

医師へ滅菌手袋を渡す

滅菌手袋を医師が着用後滅菌ガウンを渡し医師へ着用できるよう介助をする。
参照

穴あき 中四(オイフ)を渡す

気管切開セットを医師へ渡す(またはワゴンに不潔にならないようセッシなどであける)

開けた気管切開セットの上に10cc注射器23G針を出し
1%キシロカインポリアンプを介助にて医師が吸い局所麻酔をする

ダイレーター鉗子+滅菌ガーゼ+1-0絹糸+角4針を順に気管切開セットの上に出す。

医師が気管セット内の器具+電メスを使用し気管切開後ダイレーター鉗子等使用し
医師が気管切開チューブを挿入する※気管切開チューブにカフを入れ
エア漏れがないことを確認+カフを抜きキシロカインゼリーをつけ準備しておく
(挿管をすでにしている場合は、医師の指示と共にカフを抜き抜管する)

10cc注射器にてカフを入れYガーゼを入れナートをかけまたは紐を頸に通し、
呼吸器または、酸素をつなぐ

吸引を行い、カフ圧計にてカフ圧を確認

合併症

出血・気管狭窄・皮下気腫・無気肺・肺炎


注意事項 留意点

気管切開後気道粘膜の損傷
気管カニューレ自体は異物であり硬く組織反応が強く出現
カフ圧によって気道粘膜障害の危険

気管切開後 カニューレ管理 観察項目 観察ポイント

気管切開部の観察
・炎症・出血・肉芽の有無や程度・感染兆候の観察
炎症による発赤やびらんが生じた場合は
Yガーゼが長時間当たらないように1日に数回交換、
改善がない場合はリンデロンVG軟膏など使用
感染について:毎日消毒を行い、適時Yガーゼの交換を行う
(ただし、現在は消毒ではなくリモイスクレンズなどによる清拭にて
感染予防に努めることが多い、消毒液により粘膜細胞への影響があるため)

気管カニューレのカフ圧の観察(調整)
適切なカフ圧になるように各勤務の開始時に観察(確認)
通常カフ圧計を使用し調整。
(耳たぶくらいに注射器にてカフ圧を入れるという方法もあるが、
個人によって圧がだいぶ違うため)
カフ圧調整前には必ず、口腔内、気管内、側溝のサクションを行ってから調整する
カフ圧高値 :気道粘膜潰瘍や壊死
カフ圧低値 :誤嚥の危険

気管カニューレが抜けてしまったときの対処のための準備が出来ているかを確認
(気管切開後初回交換終わるまでは準備)
現在装着しているカニューレと同様のもの
+1つサイズが小さいもの+カニューレ交換用物品を室内に準備しておく
さらに抜けたときの対処として、医師を呼び待っている間にできるとこととして、
サフィード(吸引チューブ)を気管孔に入れておく 
理由
気管切開して間もないと、すぐに孔がふさがってしまうことがありそれを防止するため
本来は看護師が気管チューブを入れられれば良いのだが、それが禁止されているため、
医師が来るまで孔がふさがらないようにサフィードを入れることにより
ふさがることを予防できる。通常初回カニューレ交換は2週間後

気道浄化の管理(観察)
適時サクションを行い、
気道分泌物の評価を行い必要時ネブライザー等を使用し加湿を行う
加湿が必要な理由
気管切開をしていない人は鼻からの呼吸により気管分岐部で
35~37℃程度に温められ湿度95~100%となり肺胞に空気が送られる
気管切開していると直接の外気が気管に行ってしまうため加湿が必要となる。
サクションの必要性は特に咳嗽反射の低下している栄養状態の悪い
患者や意識レベルの低下している患者で気道閉塞の危険や無気肺・肺炎の危険がある

言語的コミュニケーション障害による不安に対する援助
緊急の気管切開でなければ、事前にしゃべれなくなることや筆談などしっかりと
説明をしている(それでも不安やストレスはかなりのもの)が
そうでない場合は急なことであり不安やストレスもかなりある
緊急気管切開・予定気管切開にかかわらず患者さんから訴えがあった場合は、
しっかりと訴えを聞き、理解してあげることが大切。
気管切開後訴えが多い(あの患者はNSコールが多い)など
看護師がいうことがあるが不安(痰で気道がふさがるのではやううまく意思が伝わらず、
まだ伝えたいことがあるのに看護師がすぐ部屋を出て行ってしまうことなど)からであり、
しっかりと訴えを聞き納得いくように説明。かかわりをすることで、
数日中に落ち着くことが多い。

その他の不安増強要素
ボディイメージ変化
今後への不安
呼吸困難に対する不安
重症化への不安

人工鼻の管理
1日一回交換、排痰が多い場合は適時交換する
理由
人工鼻は加湿目的であり、濡れてしまうと、呼吸苦へつながることがある

その他として
口腔内の清潔援助を徹底して行っていく
皮下気腫の観察+マーキング
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  • 最終更新:2012-07-27 03:55:56

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