個別性

患者さんの個別性について

個別性として
その人の今までの生活方法に合わせた看護を考える必要がある
基本的な技術として例えばお湯の温度、入院前まで熱めのお湯ではなく38度くらいのお湯で入浴していた人には教科書てきには洗面器(湯40℃前後)+タオルを絞るようのバケツ(湯50℃程度)であるが、その人に合わせて用意を行うことで満足感が違ってくる。

さらに
看護師は患者さんの主観的部分にも関わっていく必要がありデータ上問題がないから大丈夫ではなく、呼吸苦を訴えている患者さんに対しSPO2が99%あるので大丈夫ですよ。というのではなく、患者さんに寄り添って痛み・つらさを共感し背中をさすったり、ベッドUPを行い少しの時間でも寄り添うことにより呼吸苦が改善することもある。
ほかには体温が37.0の患者さんが自分は平熱が35度代で37度あるとだるくて動けないんです。という場合もデータをみて微熱だから大丈夫ではなく、その人に合わせてみていく必要がある


患者さんの問題を考えるに当たりヘンダーソンの看護論 観点からすると
生活様式には基本的欲求+常在条件+病理的状態の3つがあり

基本的欲求

普遍的なこととしてヘンダーソン14項目それぞれの決められており
正常に呼吸をすることや適切な飲食をするなどがある

常在条件

年齢:新生児・子供・青年・成人・老年
気質:心配性・几帳面・恐怖症など
社会的文化的背景:孤独 適応不全など
生理的知的状態:知能・体重・視覚・聴覚・平衡感覚・運動の能力

病理的状態

手術後による安静状態
意識障害
急性の酸素欠乏症など

基本的欲求に常在条件・病理的状態を踏まえた状態と現在の患者さんの状態とを比較して差があるかないかにより充足・未充足状態を判断していく必要がある
基本的欲求(すべての人に変わらず:新生児だろうと成人だろうと老年でも変わらず)に対して常在条件(例として高齢者)と病理的状態(下肢の切断)を踏まえて現在の状態(例:義足を使用し一人で動ける)とを見比べて充足・未充足を決定する。
この場合現在の状態として下肢の切断状態ではあるが、義足を使用することにより一人で基本的欲求「運動と姿勢の保持面を見た場合」で体を動かし適切な姿勢をとることができているので充足していると判断できる。

ほかに病理的なことを考えずに
新生児や高齢者であれば、誰かに少し手を借りてでもまたは歩行器を使用してでも動けている状態であったとしたら、それでもその人にとっては充足な状態となる。
ヘンダーソンの14項目をそれぞれ充足未充足を判断していくことで、その人にとって何が問題なのかが判断できる


  • 最終更新:2012-08-03 02:34:13

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